「入管施設」という場所を知っていますか?
これは、日本にいる外国の人が、強制退去や、何らかの理由で日本から出ていかなければいけないときに、一時的に滞在する施設です。
ここに滞在する人の多くが、難民です。
自分の国にいると殺されるかもしれない、命が危ない、という理由や、政治や宗教を理由とした迫害を受けて、自分の国から逃げてき人達です。
それなのに、きちんとしたビザがない、理由が証明できない、という理由で、自分の国に送り返されるのです。
自分の国から逃げてきたほとんどの人は、正式なビザや書類、パスポートを持っていません。
捕まってしまうからです。
しかし、それが理由で、せっかく日本に来たのに、追い返されてしまうのです。
つい数日前、入管施設にいたスリランカ人の女性が、亡くなりました。
彼女は、日本で日本語学校に通っていましたが、途中でビザが切れて不法滞在となっていました。
それが政府にばれて、この施設に入れられたのです。
ある日彼女は体調不良を訴えて、施設内の病院で診察を受けていましたが、なくなりました。
彼女の家族は、実際には十分な治療を受けられなかったのではないかと考えています。
もしそれが本当のことだったら、これは人権侵害で、許されることではありません。
日本は、難民への受け入れがとても厳しいです。
2019年、難民申請を行った外国人は1万375人でしたが、実際に認められた事例はわずか44人で、0.4%だけでした。
安全でよい国の印象を持つ日本ですが、その一方で、外国の人に対して排他的な一面もあります。
同じ事件が決して起こらないよう、日本国民全員はこの事実を知らなければいけません。