毎年、8月の中旬に、お盆休みという夏休みがあります。
ほとんどの会社が閉まり、たくさんの人が田舎に帰省します。
しかし、お盆というのは、夏休みのことではなく、本来は亡くなった先祖の霊を迎え、供養する行事です。
一般的には家族が集まり、お花やお供え物を持ってお墓参りに行ったり、「迎え火」「送り火」などをたいて、先祖の送迎の儀式を行ったり、盆踊りに参加したりします。
よくお盆には、キュウリやナスに割り箸やマッチなどを刺したものが供えられます。
キュウリやなすに割り箸などで4本の足を付けたものは、先祖の霊があの世とこの世を行き来するための乗り物とされています。
キュウリは馬の代わりで「早く家に帰ってくるように」という願いが、またナスは牛の代わりで「少しでも遅く帰るように」「お供え物を持って帰れるように」といった願いがそれぞれ込められています。
子供にとっては、田舎に帰っておじいちゃん、おばあちゃんに会える夏休みですが、本来はこういった意味があるのです。