2011年3月の東日本大震災による地震と津波で、6基の発電用原子炉があった福島第1原発で建物が爆発するなどの大事故が起こりました。
事故で設備が壊れてしまったため、壁のひびから流れ込んでくる地下水などが溶け落ちた核燃料に触れ、毎日大量の汚染水が発生しています。
海や大気へ放出する案が出ていますが、地元の人たちの意見を聞くのに時間がかかっているほか、総理大臣の交代もあり、政府は処分方法を決められないでいます。
8月20日までに、福島第1原発の敷地内に設置されたタンクは1041基です。たまった汚染処理水は東京ドームの容積と同じぐらいの122万トンになっています。東京電力の計画では、残った空地にできるだけタンクを増やしても、汚染処理水は2022年の夏ごろにいっぱいになってしまう見通しです。