カワセミという鳥の名まえを、知っている人は多いでしょう。けれど、この鳥を見たことがある人は少なくなっていると思います。
カワセミは川に住んでいる鳥で、小さな川魚や虫を食べます。
カワセミを「川の番人」と呼んでいる人がいますが、それは、この鳥がきれいな川にしか住んでいないからです。
近頃、都市のまわりの川はひどく汚れています。
川が汚れると、そこに住む魚が少なくなります。
カワセミが好んで食べるウグイやオイカワの幼魚は、きれいな流れやふちにしかすめないので、川が汚れはじめると、カワセミはもっときれいな川にうつっていくのです。