中国の科学技術省は「新しいコロナウイルスがうつって肺の病気になった人に、インフルエンザの薬を使ったら効果があった」と言いました。「アビガン」というこの薬は、使ったあと体の具合が悪くなることもありませんでした。
科学技術省によると、武漢の病院で240人、深センの病院で80人にアビガンを使いました。深センでは、ウイルスがなくなったとわかるまで何日かかるか調べました。アビガンを使った人は、アビガンを使わなかった人より日数が短かったことがわかりました。
肺の病気がよくなった人の割合は、アビガンを使わなかった場合は62%でしたが、使った場合は91%でした。
科学技術省は、アビガンは新しいウイルスの病気を治す薬の1つになると考えて、病院などで使っていくことにしています。