イカの養殖は1960年ごろ世界で研究が始まりました。しかし、イカは生きた餌だけを食べたり、周りの水が変わると死んだりするため、養殖が難しいと言われています。
沖縄科学技術大学院大学のグループは、沖縄の近くの海にいるアオリイカの養殖の研究を2017年に始めました。グループは、イカが卵から生まれてすぐに生きた餌以外もあげるようにしました。イカが少し大きくなると、餌や水槽の大きさを変えて、ストレスを少なくしました。
この結果、卵から生まれたあと90日生きるイカは、今まで10%以下でしたが、90%以上になりました。そして、大きくなったイカから子どもが生まれるのを問題なく10回繰り返すことができました。
グループは、この技術で特許を取りたいと考えています。