厚生労働省は3日、専門家が新しいコロナウイルスについて調べた結果を発表する会議を開きました。
東北大学の押谷教授は、ウイルスがうつった人の中で、今年1月から8月に出かけた場所を聞いた約2万5000人について調べました。この中で、自分の住んでいる所から別の県などに行った人が、ほかの人にウイルスをうつした割合は25.2%でした。別の県に行っていない人と、よくわからない人がうつした割合は、21.8%でした。別の県に行った人のほうが、うつした割合が高くなりました。
ほかの県に行った人の中で、家族以外の人にうつした人の89%は、10歳から59歳でした。60歳より若い人が別の県に行って、ウイルスを広げていました。
専門家は「このデータを見ると、ウイルスが広がるのを止めるためには、若い人が出かけないことが大切だとわかります」と話しています。