冬になるとインフルエンザが広がります。冬は寒くて空気が乾いているためです。新しいコロナウイルスは似た病気なので、冬になると広がるかもしれません。
アメリカのメリーランド大学などのグループは、世界の50の都市の今年3月の初めまでのデータを調べました。平均の気温が5℃から11℃で、湿度が低い都市では、ウイルスがうつった人が多くなっていました。
中国の北京大学のグループの研究では、気温が1℃上がると、ウイルスがうつった人が3%ぐらい少なくなっていました。
ブラジルの大学のグループは、世界の17の研究を調べました。寒くて空気が乾くとウイルスが広がるが、それだけではウイルスが広がる原因を説明することはできないと言っています。
専門家は「冬はウイルスが広がりやすいかもしれませんが、手をよく洗ってマスクをしたら、うつりにくくなると思います」と話しています。