東京オリンピックを開くと、東京都で新しいコロナウイルスがどのくらい広がるか、東京大学の研究グループが調べました。
グループは、いま出ている緊急事態宣言が6月の中旬まで続いた場合を考えて計算しました。大会の間、外国から選手など10万5000人が日本に来て、この中の半分がワクチンを受けた場合などを考えました。
計算では、外国から来る人が原因でウイルスがうつる人は、東京都で1日15人ぐらいでした。
大会を見に出かける人などが6%増えると、ウイルスがうつる人は10月に1日1601人になります。大会がなかった場合より781人増えます。出かける人が2%増えた場合は、1日224人増えます。
グループの仲田泰祐准教授は「大会を開く場合、出かける人をできるだけ少なくすることがとても大切です」と話しています。