狂犬病のウイルスを持った犬や猫にかまれると、人にウイルスがうつります。うつったあとすぐワクチンを使うと、病気になりませんが、病気になったら、ほとんど100%の人が亡くなります。人から人にうつることはありません。
今年2月にフィリピンから日本に来た男性は先月、足やおなかが痛くなったり、吐いたりしたため、愛知県豊橋市にある病院に行きました。病院が連絡して国立感染症研究所が調べると、男性は狂犬病だとわかりました。
男性は入院して治療を受けていましたが、今月13日に亡くなりました。男性の家族は、去年9月ごろ男性がフィリピンで犬に足をかまれたと話しています。このため豊橋市は、フィリピンで男性に狂犬病のウイルスがうつったと考えています。
今まで、狂犬病になった人が日本で見つかったのは2006年が最後で、そのときもフィリピンから来た人でした。