10年前の東日本大震災のとき、宮城県石巻市の大川小学校に大きな津波が来て、生徒や先生など84人が亡くなりました。市は地震や津波のことを伝えるため、壊れた小学校の建物を残すことを決めました。
建物を残すための工事などが終わって、たくさんの人が見ることができるように公開しました。18日、亡くなった人の家族などが式に出席して、静かに祈りました。
小学校の建物は、廊下が曲がったり鉄筋が外に出ていたりして、津波の力がとても強いことがわかります。津波が来た時間だと言われている午後3時37分で止まった時計や、子どもたちが使っていた一輪車なども見ることができます。
6年生だった娘が亡くなった男性は「ここに来る人に、命を守ることをいちばん大切にしてほしいです」と話していました。