東京都足立区にある銭湯の大黒湯は、今から92年前にできました。神社のようなとても立派な建物で、銭湯が好きな人たちは「銭湯の王様」と呼んでいました。
60年ぐらい前はこの銭湯に1日1000人以上の客が来ていました。しかし、最近は新しいコロナウイルスの問題などがあって、1日100人ぐらいになっていました。建物も古くなって、働いていた人も年を取ってやめてしまいました。このため、大黒湯は6月30日に閉まりました。
65歳の客は「1歳のときから来ていたので、本当に寂しいです」と話しました。
大黒湯を経営する75歳の清水勇喜子さんは「建物も私の体も弱くなってしまいました。みなさんが大黒湯を思い出してくれたら、うれしいです」と話しました。
近くに住んでいる人たちは銭湯の建物を残してほしいと言っていますが、どうするかはまだ決まっていません。