「間違まちがってはいけない」教育きょういく

私わたしが小学生しょうがくせいのとき、授業じゅぎょう参観さんかんがありました。
前日ぜんじつ、先生せんせいは「明日あしたは、お父とうさんとお母かあさんがきます。みんな、先生せんせいが質問しつもんしたら手てをあげましょう。」と言いいました。
そして、「答こたえがわかる人ひとは右手みぎて、わからない人ひと、自信じしんがない人ひとは左手ひだりてをあげてください」と言いいました。
親おやの前まえで間違まちがえて、恥はずかしい思おもいをしないように、そういったのだと思おもいます。
授業じゅぎょう参観さんかんの日ひ、左手ひだりてを挙あげている人ひとは、答こたえませんでした。
大人おとなになって、これが大おおきな間違まちがえであることに気きが付つきました。
答こたえを間違まちがえることは、悪わるいことでも、恥はずかしいことでもありません。
勉強べんきょうをする学校がっこうで、間違まちがえることは当あたり前まえです。

大人おとなになり、新あたらしい会社かいしゃに入はいり、わからないことがたくさんあっても、間違まちがってはいけない、人ひとと違ちがうことをしてはいけない、恥はずかしいことをしてはいけないと、ずっと考かんがえます。
そうすると、自分じぶんの意見いけんを言いわない大人おとなに成長せいちょうするのです。

自分じぶんの考かんがえを言葉ことばにして人ひとに伝つたえるということが苦手にがてな日本人にほんじんは、子供こどもの時ときの教育きょういくから来きているのではないかと思おもいました。