京都大学の西浦博教授は、東京都でこれから新しいコロナウイルスがうつる人がどのように変わるか計算しました。
教授によると、東京都では12月下旬に、病気になった1人から平均で1.1人にウイルスがうつっていました。
緊急事態宣言が出て平均で0.88人に減ると、新しくうつる人は2月24日、1日に500人より少なくなります。しかし、このときに宣言をやめると、また増えて、4月14日に1000人より多くなります。
去年の緊急事態宣言のときは、1人からうつる人が平均で0.72人でした。この場合で計算すると、2月25日に100人より少なくなります。このときに宣言をやめても、7月中旬まで1000人より多くなりません。
西浦教授は「最初に十分に減らしたほうが、少ない期間が長く続きます。宣言をやめるときはよく考える必要があります」と話しています。