厚生労働省によると、今年3月までの1年に、児童相談所でわかった虐待は20万5029件でした。前の年より1万1249件増えて、今まででいちばん多くなりました。
いちばん多かったのは、子どもにひどいことを言ったりして心を傷つける虐待で、59.2%でした。次に多かったのは、子どもをたたいたりして体を傷つける虐待で、24.4%でした。子どもの世話をしない虐待は15.3%、性的な虐待は1.1%でした。
専門家は「新しいコロナウイルスが広がって、親たちのストレスが増えて、子どもが虐待される危険が高くなっています。児童相談所などは、ウイルスを心配する人のためにインターネットなどで相談できるようにして、悩んでいる家庭を助ける必要があります」と話しています。