横田滋さんは、1977年、中学校1年生のときに拉致されて北朝鮮に連れて行かれた横田めぐみさんのお父さんです。6月5日に87歳で亡くなって、8日に川崎市で葬式がありました。
滋さんは妻の早紀江さんと一緒に40年以上、めぐみさんを北朝鮮から助けてほしいと言い続けてきました。そして、めぐみさんや北朝鮮に拉致されたほかの人たちを助けるための活動をしてきました。しかし、体の具合が悪くなって、おととし4月から川崎市の病院に入院していました。
葬式には、滋さんの家族や拉致された人たちの家族、政府の人、活動を応援していた人など50人が集まりました。滋さんの写真の周りには、活動のシンボルだった青いリボンとたくさんの花が飾ってありました。
妻の早紀江さんは9日、「夫はとても頑張る人でした。病気になっても弱い言葉を言わない、強い人でした」と言いました。