1986年にウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所で事故がありました。
日本やアメリカ、ウクライナやロシアの研究グループは、放射線を受けた人の子ども130人の遺伝子について調べました。事故のあと放射線を少なくする仕事をした人や、原子力発電所から半径70kmの所に住む人の子どもたちです。
子どもたちは、事故の次の年から2002年に生まれました。研究グループによると、生殖の細胞などの遺伝子に変化があった割合は、放射線を受けていない親の子どもと変わりませんでした。子どもの健康に問題が出ることはとても少ないことがわかりました。
日本の研究者は「これからも細かく調べることは必要ですが、原子力発電所の事故があった福島県の人は心配が少しなくなると思います」と話しています。