京都で16日の夜、300年以上前から続いている「京都五山送り火」がありました。京都の町のまわりにある5つの山に、火で大きな字や形を作って、お盆で戻ってきた先祖の霊を送る行事です。山には、願いなどが書いてある板に火をつけるための場所をたくさん作ります。
しかし、今年は火をつけるための場所を少なくしました。新しいコロナウイルスの問題で、人がたくさん集まらないようにするためです。大文字山では、いつもは「大」の字を作りますが、今年は「大」の字の端と真ん中の6つの場所だけに火をつけました。
大文字山を見ることができる川のそばでは、マスクをした人が集まって写真を撮っていました。近くに住む人は「いつもの年とは違いますが、この行事を行ってもらって、ありがとうという気持ちです」と話していました。