9年前の3月11日、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故がありました。1万8000人以上の人が亡くなったり行方不明になったりしました。避難している間に亡くなった人も3700人以上います。
今年は新しいコロナウイルスが広がっているため、国や多くの市などが亡くなった人のために祈る式を中止しました。津波で大きな被害が出た宮城県石巻市では、朝早くから海が見える山に登って祈る人がいました。
震災と原発の事故のため、今も4万8000人ぐらいの人が自分の家に戻ることができません。被害が大きかった市や町の多くは人口が減ったままです。被害を受けた人に今の生活について聞くと、半分ぐらいの人が「思っていたより悪い」と答えています。
福島第一原発は、事故から40年で安全に原子炉を壊す計画です。これからは放射線を出す物質で汚れた水や溶けた燃料を片づける難しい作業をしなければなりません。